性器ヘルペスの症状・原因・治療法

ヘルペス01

ヘルペス(英語:Herpes)とは、ヘルペスウイルスによって皮膚や粘膜に水ぶくれが引き起こされた急性炎症性皮膚疾患の症状、疱疹(ほうしん)を指します。単純疱疹(たんじゅんほうしん)と帯状疱疹(たいじょうほうしん)の2つに分けられる。

人に感染するヘルペスウイルスは8種類と言われています。ここではそのなかで性感染症と関係の深い、単純ヘルペスウイルス(英語:Herpes Simplex Virus 略:HSV)によって引き起こされる性器ヘルペス(英語:Genital Herpes 略:GH)について記述します。

性器ヘルペスの原因

性器ヘルペスの原因は、口や口唇、陰部から、感染症状の有無を問わずヘルペスウイルスを放出している相手との性行為により感染します。

ヘルペスに関しては、コンドームの有無に関わらず感染し、キスやフェラチオのようなオーラルセックスだけでもヘルペスの感染原因となります。

またヘルペスウイルスは感染力が非常に強いため、温泉・銭湯などの公衆浴場やラブホテルで、ヘルペスの人の使用したタオルやバスマット、お尻にヘルペスをもったひとが使用した清掃の行き届いていないトイレの便座から感染するケースもあります。

性器ヘルペスは男性よりも女性に多い性病で、全体の数では女性の感染が男性の約2倍と言われています。

一度性器ヘルペスに感染すると、ヘルペスウィルスが神経に潜伏し続け、体内から消滅することはありません。性器ヘルペスの症状をなくすことが出来ても、再発を繰り返す可能性が高く、非常におそろしい性病と言えます。

性器ヘルペスの症状

性器ヘルペスに感染すると、原因となる接触から約2〜10日間の潜伏期間を経て、陰部に異変があらわれます。また、口唇周囲に異変が現れた場合は、口唇ヘルペス(こうしんへるぺす)の疑いが強いでしょう。

性器ヘルペスに感染すると、以下の症状が発症します。

男性の症状

患部

亀頭、陰茎体部、包皮、お尻

症状

患部に軽いかゆみや痛み、熱っぽさといった違和感が出たのち、かゆみを伴った大きさ1〜2ミリ程度の水ぶくれが複数あらわれます。
その後、水ぶくれが破れ、強い痛みを伴った潰瘍(炎症によって傷が深くえぐられた状態)となります。

その間に38度前後の熱が出たり、体のだるさを感じることもあります。場合によっては、太ももや鼠径リンパ節の腫脹(ソケイ部の腫れ)による痛み、尿道からの分泌物もみられる。

ホモセクシャルなどの肛門によるアナル性交では、直腸粘膜や肛門周囲にも発症します。

再発時の症状

ヘルペスは再発率が高く、発症から1年以内に約8割以上のひとが再発すると言われています。再症の理由は疲労やストレス、体力の低下によって引き起こされることも。

初感染時と同じ部位に発症しやすいが、初感染時にはみられなかった、お尻や太ももに水ぶくれや潰瘍ができるケースもあります。症状は比較的軽く、治療の期間も短いことが多い。

しかし、人によっては深い潰瘍となり、難治化する場合もあるので注意が必要です。

女性の症状

患部

大陰唇、小陰唇、腟の入り口、会陰部、子宮頸部、膀胱、お尻

症状

比較的に突然発症し、38度前後の熱や怠惰感が出るケースが多い。患部にかゆみや痛みといった違和感が出たのち、赤い腫れものやブツブツのような複数の水ぶくれ、潰瘍があらわれます。

悪化すると、太ももや鼠径リンパ節の腫脹(ソケイ部の腫れ)による圧痛がみられ、髄膜炎が起こる症例もあり、そうなると激しい頭痛に悩まされ、項部硬直などの髄膜刺激症状(ずいまくしげきしょうじょう)がでてきます。

さらにおしっこのときに激痛がし、排尿困難や便秘などの末梢神経麻痺(まっしょうしんけいまひ)を伴い、歩行がつらくなります。

再発時の症状

月経前や疲労、ストレスが誘因となって再発することがあります。

前兆として、外陰部の違和感や、大ももから足にかけての神経痛を訴えることも。
症状は、初感染時よりも軽く、性器から太ももに小さい水ぶくれや浅い潰瘍が1〜数個できる程度で終わることが多い。

しかし症状が軽くても、頻繁に再発する場合もあり、心身へのストレスの影響が大きい。

性器ヘルペスの治療法

現在の医療の力では一度性器ヘルペスに感染すると、症状を治すことは出来ても、体内から完全にヘルペスウイルスを根絶させることは不可能です。そのため、ここでは症状を治す方法を記述します。

ヘルペスウィルスの増殖を抑える抗ウィルス剤を服用し、患部に直接抗ウィルス剤軟膏を塗ります。通常は約1週間で症状が治まります。自然治癒によって2週間程度で治まることもありますが、重症化のリスクもあり危険です。

頭痛や高熱、患部や排尿時の激しい痛みがおさまらず、重症化した場合は、病院や医院といった医療機関での点滴治療や入院が必要となります。

性器ヘルペス再発抑制療法

性器ヘルペスを頻繁に繰り返し、年に6回以上再発を繰り返す人を対象に、「性器ヘルペス再発抑制療法」という世界で50以上の国で認められている治療法があります。

これは1年間、毎日薬を服用することで、性器ヘルペスの症状が出る前にヘルペスウィルスの増殖を抑え、ウィルスが皮膚や粘膜などの体の表面に出てくるのを未然に防ぐ治療法です。

性器ヘルペス再発抑制療法は保険適用の対象となっています。しかし医療費が高価であるため、医師と相談のうえ自分に合った治療法を選択しましょう。

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