セックスのときの、男性器(ペニス)と女性器(ヴァギナ)による膣挿入をした場合の性病感染について解説します。
セックスによる性病感染といえば、クラミジア・淋菌(淋病)が圧倒的に多いです。
次にケジラミが多く、梅毒やHIV/エイズへの感染確率は決して高くはありません。
その他、膣挿入行為による性病感染は、稀ではありますがB型肝炎・尖圭コンジローマといった事例もあります。
セックスの時にコンドームを使わず、生の状態で挿入したのであれば感染の確率は非常に高くなります。
もし、セックスをしてから約1ヶ月以内に違和感を感じたのであれば、性病に感染している可能性が高いと言えるでしょう。
コンドームを着用していたのであれば、格段に感染の確率を減らすことができますが、それでも100%完全に性病を防げるということではありません。
少しでも体調の異変や不安があれば精神衛生面の観点からも早めの性病検査をおすすめします。
膣挿入だけでなく、男性であればクンニ、女性はフェラチオをしたのあれば、のどの性病である咽頭クラミジア・咽頭淋菌への感染も十分考えられるため注意をしておきましょう。
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目次
セックスでの膣挿入で感染する性病
セックスによる膣挿入には性別の違いによって、以下の2パターンがあります。
- 女性=ヴァギナにペニスを挿入した
- 男性=ペニスをヴァギナに挿入した
ここではまず先に、女性のケース「ヴァギナにペニスを挿入した」、その後に男性の「ペニスをヴァギナに挿入した」ケースを掲載します。
女性のケース:ヴァギナにペニスを挿入した場合に感染する可能性のある性病
あなたが女性で、セックスのときに自分の性器(ヴァギナ)に男性器(ペニス)を挿入した場合に感染する可能性のある性病はこちらです。
項目 | 概要 |
---|---|
行為 | 女性器(ヴァギナ)に男性器(ペニス)を挿入 |
感染経路 | 自分(女性):ヴァギナの粘膜や傷口 |
相手(男性):尿道や粘膜、精液、傷口、血液 | |
性病 | クラミジア、淋菌、HIV/エイズ、梅毒、B型肝炎、尖圭コンジローマ、性器ヘルペス、ケジラミ |
男性のケース:ペニスをヴァギナに挿入した場合に感染する可能性のある性病
あなたが男性で、セックスのときに自分の性器(ペニス)を女性器(ヴァギナ)に挿入した場合に感染する可能性のある性病はこちらです。
項目 | 概要 |
---|---|
行為 | ペニスをヴァギナに挿入 |
感染経路 | 自分:尿道やペニスの粘膜 |
相手:ヴァギナの粘膜や血液、傷口 | |
性病 | クラミジア、淋菌、HIV/エイズ、梅毒、B型肝炎、尖圭コンジローマ、ケジラミ |
セックスでの膣挿入で感染する性病の症状は男女ともに同じ
男女ともに感染する可能性が高いのはクラミジアまたは淋病になります。
基本的にはこの2つを軸に性病を疑いましょう。
これらの症状とはまた違う場合には、近年流行している梅毒やHIVの感染を疑うことになります。
陰部が痒く、目視で確認した時に小さな虫がいる場合は明らかにケジラミです。すぐに病院や専門のクリニックに行きましょう。
クラミジアや淋病だった場合の症状
男女が性器同士に挿入した場合、性器のの粘膜から性病の病原菌が侵入し、かゆみや腫れを発症させます。
性器に腫れや痛み、おしっこの時の違和感があれば性器クラミジアであることがほとんどです。
もし、尿に異物(膿)が混じっていれば淋病に感染している可能性があります。
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梅毒やHIVだった場合の症状
初期症状として、インフルエンザのような高熱や湿疹ががあらわれ、しばらくして一度治まります。
しかし、治まったその後、潜伏期間を経て全身や患部に異変が生じます。
梅毒やHIVが本格的に発症しだすと、パニックになるほどの症状があらわれ、心身ともに危険な状態となるため、現時点ではっきりとした症状がなくても性病検査をするのが望ましいです。
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まとめ
- 膣挿入で感染するのは大体がクラミジアか淋病
- 腫れたり排尿痛がある場合は『クラミジア』
- 尿に膿(異物)がある場合は『淋病』
- 熱や湿疹がでたことがあれば『HIVか梅毒』
- 陰部に虫がいたら『ケジラミ』
症状がはっきりとあらわれている場合は、悪化して重症化してします前に病院や専門クリニックへ行って治療を受けましょう。
症状がはっきりしていない状態で診察すると保険の適用外となって高額な費用が掛かります。
もし曖昧な状態でお金に心配がある場合は、あらかじめ料金を見て自宅で検査ができる性病検査キットがおすすめです。
性病は自分の体を蝕むだけでなく、他人に感染させてしまうとその人の健康まで奪うことになります。
そうなってしまう前に、早期の性病検査を心掛けましょう。