喉に違和感を感じて原因を考えたときに、その1つとして性行為が頭をよぎることがあります。
原因が喉の性病であった場合の症状は、一般的に喉の痛みや扁桃腺の腫れです。
また個人差があるため、人や進行具合によって「咳がでる」「痰がからむ」といった症状も見受けられます。
このほかにも、症状が軽かったり無症状のケースもあるため、喉の性病は多くの人が知らず知らずに感染し、気付かぬまま放置しているという傾向もあります。
次のものに該当するひとは性病感染の確率は高いと考えられます。
感染確率が高い項目
- 風邪やインフルエンザではないのにのどに違和感がある
- フェラやクンニ、ディープキスをした
- 風俗を利用した
喉の性病に感染する原因となる具体的な性行為(感染経路)は、フェラチオやクンニリングス、リミング(肛門を愛撫)といったオーラルセックス全般。
それ以外の原因では、ディープキスのように粘膜や唾液が交わる行為があります。
よくあるシチュエーションは次のようなもの。
・「クンニをしてから喉の痛みがある」
・「ディープキスのあとに喉が腫れた」
他にも様々なケースがありますが、喉の性病で注意が必要なのは『喉の性病』と『風邪』と『扁桃腺炎』の症状は非常に似ているということです。
これで「喉の性病かと思っていたらただの風邪だった」となれば良いのですが、「ただの風邪だと思っていたら喉の性病だった!」となれば大問題。
あなたとオーラルセックスやキスをした相手が、あなたを感染源として性病に感染してしまい、取り返しのつかない事態になってしまうこともあります。
もし喉の性病であれば、咽頭クラミジアか咽頭淋病であることがほとんどですが、いま流行中の梅毒である可能性も否定できません。
多くの場合、原因となる行為から1週間~3週間程度の潜伏期間を経て発症し、様々な症状を生じさせます。
少しでも心当たりがある方は性病の検査をしましょう。
今は病院へ行かなくても気軽に検査をすることができる郵送型の性病検査キットがありますので活用しましょう。
喉の性病の多くは『咽頭クラミジア』と『咽頭淋病(淋菌)』
性行為(フェラチオやクンニ、キスなど)のあとに、のどが痛い、扁桃腺が腫れた、咳がでるなどの症状があれば、喉の性病に感染している可能性があります。
喉の性病であった場合、その多くは、咽頭クラミジアと咽頭淋病(淋菌)のどちらかです。
そのためここでは、咽頭クラミジア・咽頭淋病(淋菌)をメインに解説をしていきます。
また、咽頭クラミジア・咽頭淋病のどちらも症状や感染する原因が似ているため、ここでは併記します。
例外:のどから梅毒に感染したケース
風邪でもなく、咽頭クラミジアや咽頭淋病ではなくても、のどが腫れたり違和感を感じるような症状があらわれることがあります。
そのような時は、梅毒に感染し、喉に症状が表れた。という可能性も考えられます。
梅毒の症状については咽頭クラミジアや咽頭淋病と事情が異なります。
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関連記事梅毒の症状・原因・治療法
喉の性病の症状
咽頭クラミジアや咽頭淋病(淋菌)は、『喉に症状が表れ自覚症状があるケース』と『無症状・軽症で無自覚なケース』とがあります。
実は無症状や軽症であることの方が多く、感染に気付かぬまま恋人やパートナーに移してしまい、相手に指摘されて初めて気付くといったことも考えられます。
また、もし喉の性病に感染していたとしても、性器には症状が出ません。
主に以下の症状が現れ喉に違和感を感じます。
咽頭クラミジア・咽頭淋病(淋菌)の症状
喉の性病の症状
- 喉の痛み
- 扁桃腺の腫れ
- 喉が痒い
- 喉のイガイガ
- 咳(せき)っぽくなる
- 痰(タン)が喉に絡む
- 喉に異物感を感じる
- 発熱
注意が必要になるのは、『喉の性病』と『風邪』『扁桃腺炎』の症状は似ていることです。
なぜなら症状が風邪によって引き起こされていればかぜ薬による治療で治ります。
しかし性病であれば、いくらかぜ薬を飲んだからといって治ることはなく、むしろ時間の経過とともに重症化する危険性があるからです。
重症化させないためには、自分が喉の性病なのか単なる風邪なのか、扁桃腺炎なのかを明確にし、それに合った治療をすることです。
扁桃腺炎の症状については、同ページ内にある『扁桃腺炎ってなに?どんな症状?』をご確認ください。
喉の性病の原因・感染経路
喉の性病である咽頭クラミジアや咽頭淋病(淋菌)に感染する主な原因は、クラミジア・淋病の原因となる病原菌を持った人とのオーラルセックスやディープキスです。
喉の性病の原因となる行為
- フェラチオ
- クンニリングス
- シックスナイン
- リミング(肛門を愛撫)
- ディープキス
オーラルセックスとディープキスによる喉への感染経路
オーラルセックスのオーラルには『口を使って行う』という意味があります。つまり口を含め、舌や唇を使った性行為を総じてオーラルセックスと言います。
性別は問いません。つまり異性でなく、男性と男性や女性と女性といった同性間でも同じです。
このオーラルセックスやディープキスを通じての性病感染経路は次のものになります。
- 病原菌の生息する性器 ⇒ オーラルセックス ⇒ のど・口腔
- 病原菌の生息する口腔 ⇒ ディープキス ⇒ のど・口腔
喉の性病の原因で断トツに多いのがフェラとクンニ
オーラルセックスの中でフェラチオ・クンニリングスは、「フェラ」「クンニ」と略して呼ばれるほどポピュラーな性行為で、日本と海外を比較すると日本の方が行われる頻度が多い性行為です。
また、海外では喉の性病の感染率男女比においても差がないのに比べて、日本国内では男性より女性の感染者数が多い特徴があります。
その理由は、日本の性産業である風俗のサービス形態が大きく影響しています。
喉の性病と風俗
風俗には「ソープ」「デリヘル」「ピンサロ」などがありますが、これらのサービスには一般的にフェラチオが含まれており、オーラルセックス全ての行為を含むものもあります。
風俗に勤務する方は不特定多数の人たちと性行為を行うので、常に性病に感染する危険性をはらんでいます。
そのため従業員に定期的な性病検査を義務付けているお店もありますが、検査箇所は性器のみで喉の性病検査は軽視されているというのが実情です。
そもそも全ての風俗店が性病検査を義務付けているかといえばそうではありません。
特に安価なお店では性病検査を怠っているケースがとても多いため、本人やパートナーの風俗利用に心当たりがある方は性病検査を強くおすすめします。
フェラ・クンニ以外の原因
もちろんフェラチオやクンニリングス以外にも、シックスナインやリミング(肛門の愛撫)といった口を使う性行為も喉の性病に感染する原因となります。
シックスナインとは、男女の身体が69の数字の体勢になってお互いにフェラチオとクンニリングスをするプレイ、リミングとはアナルを舐めるプレイでどちらもオーラルセックスの一種です。
その他オーラルセックス以外の原因としてディープキスがありますが、軽く口唇同士が触れ合う程度のキスでは感染しません。
キスで感染するには、どちらか(または互い)の口の中に舌が入り唾液が混ざり合うような激しいキスである必要があります。
しかし、オーラルセックスやディープキスをすれば高確率で喉の性病に感染するのかと言えばそうではありません。
あくまでも相手の性器や喉にクラミジアや淋菌などの病原体が生息していた場合に感染します。
喉の性病の潜伏期間
喉の性病である咽頭クラミジア・咽頭淋病の潜伏期間には多少の個人差がありますが、一般的に病原菌との接触から1週間~3週間です。
この潜伏期間が過ぎると軽い初期症状が現れ、喉に異変を感じるケースと症状を感じない無症状のケースがあります。
自分が喉の性病に感染していないか心配であれば、原因の行為から3日以上経過していれば、潜伏期間中であっても検査をすることが出来ますのでぜひ検査をしましょう。
喉の性病の検査方法
喉の性病を検査するには以下の方法があります。
検査方法
- 病院の耳鼻咽頭科
- 専門の性病クリニック
- 自分で出来る性病検査キット
それでは各項目についてのポイントや検査料金を見ていきましょう。
1.病院の耳鼻咽頭科
病院で喉の性病の検査を受ける場合は、喉に詳しい耳鼻咽頭科へ行きましょう。
耳鼻咽頭科はその名の通り、耳・鼻・のどを専門的に診る科で、性病の専門ではありません。
小さなお子様から高齢のご老人までさまざまな人たちが訪れ、診療まで長い時間を要することが多いです。
もし耳鼻咽頭科で検査をするのであれば電話確認をしてから病院に行きましょう。
病院での検査料金
保険証を持参し保険が適用されれば3,000〜5,000円+初診料800円が相場です。
ここからあなたの状態によって治療費やお薬代が加算されます。
保険の適用がなければ、おおよそ7,000〜12,000円前後と考えてください。
保険が適用されない場合とは
病院へ保険証を持って行ったにも関わらず、保険が適用されないことがあります。
保険が適用される・されないは以下の条件です。
- 保険適用あり ⇒ すでに症状が現れており、検査と治療が必要
- 保険適用なし ⇒ 症状がなく、検査のみで治療を必要としない
主治医の判断によるところもありますが、一般的にはこのようになっています。
保険が適用されれば3割負担で済むのに対し、保険が適用されなければ全額自己負担となり、費用が高額になってしまうため注意が必要です。
病院検査のポイント
- 症状が現れていないと判断されると保険が適用されず高額になる
- 老若男女の来院で混雑している可能性があるため、電話確認が必要
- 時間に余裕がないと予約が取れないことも
2.専門の性病クリニック
性病を専門でやっているため、性病に詳しいというメリットがあります。
そのため病院よりは料金が高くなりがちですが、検査できる種類が多く、喉の性病以外にも性器の性病やHIV検査なども出来ます。
しかしネット上の評判を見てみると、良い印象を受けない口コミがたくさん見受けられます。
過去には「不正診療をして患者に対し高額請求をしていた」というニュースもあり、法整備が追いついていない現実もあります。
※産経新聞:偽性病診断で強制捜査へ 薬代詐取 被害額数千万円か 警視庁
このような点から、もし性病専門のクリニックで検査を受けるのであれば評判の良いクリニックを探してから検査を受けましょう。
性病専門クリニックでの検査料金
性病クリニックでは、保険の適用と不適用によって料金の違いの他に、受けられるサービスが違う。というクリニックもあります。
保険適用であれば料金もほとんど変わらないので(悪徳クリニックは除く)、安心感のある病院での検査の方が良いかもしれません。
保険適用ではない場合、性病クリニックの検査料金の相場は1項目8,000円前後です。
もし咽頭クラミジアと咽頭淋病(淋菌)の2項目の検査を受けるなら8,000×2=16,000円となります。
喉の性病以外にも検査をしたいので、パック料金として4項目30,000円といった割引サービスを提供しているクリニックもありますので、他の性病の検査を考えている方は活用するのも良いかもしれません。
性病クリニックのポイント
- HIVや梅毒など、喉の性病以外も検査ができる
- かかる費用が高めになる
- 悪徳クリニックがあるので、信頼できるクリニックをしっかり探す
3.自分で出来る性病検査キット
性病検査キットは、自宅や自分の好きな場所で気軽に検査することができて便利なため、近年注目されている検査方法です。
しかし薬局やドラックストアでは販売されていないため、通販でのみの購入となります。
どうしても対面販売でなくてはならない人には不向きな検査方法です。
「通販でも問題ないよ」という方でしたら病院やクリニックのような面倒臭さもなく、保険が関係ないため医療通知などの記録にも残らない利点があります。
通販の配送時にも、性病検査キットというのがわからないように梱包されているのでプライバシー面でも安心でき、気軽に検査ができるのでおすすめの方法です。
性病検査キットの料金
性病検査キットには喉の性病検査の他に、HIVや梅毒などの性病を検査できるものもあります。
ここでは喉の性病である、咽頭クラミジアと咽頭淋病の2つを同時に検査できるキットの料金を比較掲載します。
検査キット会社 | GME医学検査研究所 | STD研究所 | さくら検査研究所 |
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商品 | |||
検査項目 |
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検査数 | 2項目 | 2項目 | 2項目 |
検査方法 | うがい液検査 | うがい液検査 | スワブ拭い液検査 |
値段(税込) | 6,170円 | 5,940円 | 6,200円 |
送料 | 無料 | 一律540円 (メール便は無料) |
無料 |
検査日数 | 約3営業日 | 約3営業日 | 約4営業日 |
性病検査キットでの検査の流れ
性病検査キットに馴染みがない方のために、検査の流れを解説します。
上の比較の画像から自分に合った性病検査キットのWEBサイトへ行きます
問題なければ商品をカートに入れ、お客様情報を入力します
荷物の受取り場所を家以外にする場合は記入しましょう
検査キットが指定の場所へ届くので、付属の説明書を読んで検体を採ります
検査キットに同袍されている返送用封筒に検体を入れ、ポストなどで郵送する
数日後に最初に選んだ検査キットのWEBサイトや登録したメールで結果を確認します
以上が性病検査キットでの検査の流れです。
検体とは
「検体を採ります」とありますが、この検体とは検査のために必要な材料・検査の対象物のことです。
具体的には、HIVや梅毒の検体は血液(検査)、クラミジアや淋病の検体は尿(検査)。
そして喉の性病の咽頭クラミジアと咽頭淋病では、専用のうがい液か喉の粘膜をスワブ(綿棒)で擦り採ったものが検体となります。
検査キットを注文すると、この検体を採るための道具一式が送られてくるということなんですね。
その道具で採った検体を付属の返信用袋に入れて検査機関に送り返し、検査してもらった結果をスマホ/パソコンからWEBサイトやメールで確認する流れです。
この記事で紹介した検査キット会社の検査機関は、各都道府県知事によって許可された臨床検査施設『登録衛生検査所』のため、信頼のおける検査機関です。
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関連記事性病検査キットの精度や信頼性について知っておくべきこと
検査キットのポイント
- 店頭では市販されておらず、通販でしか買えない
- プライバシーや個人情報が重視されており安全
- 各都道府県知事によって許可された信頼のおける検査機関で安心
喉の性病以外の性病も検査した方が良いケース
- コンドームを付けずにセックスや素股をした
- 風俗店を利用した。又は利用した相手と性行為をした
- せっかく検査するならまとめて検査したい人
上記の場合や「喉の性病以外の性病にも感染していないか不安」という方は以下の記事にも目を通して検査にお役立て下さい。
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関連記事一度にまとめてしっかり調べたい人におすすめの性病検査キット
喉の性病の注意点
喉に違和感を感じた時に注意が必要な点は、ここまで何度か述べてきたように喉の性病は風邪や扁桃腺炎の症状と似ている部分があるということです。
そのため自分が喉の性病を患っているにもかかわらず、ただの風邪と思い込んでしまい自分が喉の性病に感染していることに気付かないという特徴があります。
喉の性病であることに気づかず放置していると、あなたを感染源として他の人に性病を感染させてしまい、相手に多大な迷惑を掛けてしまうことになります。
そこで風邪の症状は知っていても、「扁桃腺炎のことはよくわからない」という方のために扁桃腺炎について簡単に解説します。
扁桃腺炎ってなに?どんな症状?
扁桃腺炎とは、喉に付着または常在しているウイルスや細菌が、風邪・喉の乾燥・免疫力の低下を原因として増殖し、扁桃に炎症を引き起こす病気です。
扁桃腺炎は症状に段階があり、初期症状・急性扁桃腺炎の症状・慢性扁桃腺炎の症状とがあります。
次のリストでは、喉の性病である咽頭クラミジア・咽頭淋菌(淋病)と症状が似ているものを赤文字で記載しました。
喉の性病の症状について改めて知りたい方は、同ページ内の「喉の性病の症状」をご確認下さい。
初期症状
- 喉の痛み
- 扁桃腺が赤く腫れる
- 痰(タン)が喉に絡む
- 喉の違和感
急性扁桃腺炎の症状
- 喉の強い痛み
- 頭痛
- 耳の痛み
- 38度から40度の熱がでる
- 寒気
- 関節痛
- からだの倦怠感
- 白い塊(膿)が付く
- 首付近のリンバ節の腫れ
慢性扁桃腺炎の症状
- 喉の強い痛み
- 頭痛
- 耳の痛み
- 喉の乾燥(乾きやすい)
扁桃腺炎の症状を年に5回繰り返すことで慢性扁桃腺炎と診断されます。
扁桃腺炎の治療法
病院で耳鼻咽頭科か内科で受診をし、医師の処方に従いましょう。
扁桃腺炎の原因となる病原菌はさまざまで、特定するのが難しいとされています。
そのためペニシリン系抗生物質の内服と喉の消毒を中心とした治療となり、痛みが強ければ鎮痛剤も投与されます。
その後、水分補給をしっかりとしながら身体を休ませることで約1週間程度で回復に向かいます。
また漢方による治療方法もあり、アレルギーによって抗生物質を使用できない人はこの漢方療法を取り入れるケースもあります。
初期症状では『葛根湯(かっこんとう)』、症状が進行していれば『小柴胡湯(しょうさいことう)』や『桔梗湯(ききょうとう)』の服用が効果的とされています。
【扁桃腺】性病によるのどの痛みや腫れの症状と検査方法3選のまとめ
風邪と症状が似ていることもあり判断が難しいのがのどの性病の特徴です。
風邪でない場合は
- 咽頭クラミジアと咽頭淋病(淋菌)の可能性が高い
- 梅毒の場合はのどの痛みではない症状が表れる
ということになります。
また、検査の方法は以下の3つです。
検査方法3つ
- 病院での検査
- 専門のクリニックでの検査
- 性病検査キットでの検査
単に検査をしたいということで病院やクリニックへ行くと保険が適用されず高額になってしまうケースもあります。
検査に掛かる費用を把握して検査をしたい人であれば郵送型の性病検査キットが便利でおすすめですよ。