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尖圭コンジローマの症状・原因・治療法

尖圭コンジローマ又はコンジローム(英語:Condyloma acuminatum)とは、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV:ヒトパピローマウイルス)の感染症で、性行為やその類似行為によって感染する性感染症(STD)です。

国が定める感染症法では、五類感染症に分類され定点報告が必要な性病です。

尖圭コンジローマの症状

尖圭コンジローマの症状は男女ともに似ており、主に性器や肛門の表面に小さな尖ったイボとして現れます。イボの色はピンクや褐色(濃い茶色)で、大きさは一般的に径1~3ミリだが巨大化する場合もある。

イボの形は乳頭状(乳首のような形)やカリフラワーのようなビラビラになる特徴があります。

普通は自覚症状がほとんどないと言われており、時々かゆみや痛み、セックス時に違和感を感じることもあります。

女性の場合、感染によっては子宮頸がんの発症に関与するため、予防には早期の検査が必要となる。

男性の症状

患部

亀頭、冠状溝(亀頭と陰茎の境)、包皮内外板(皮の内側外側)、陰囊(玉袋)、肛門

女性の症状

患部

大小陰唇、会陰、腟前庭、子宮頸部、外陰部,肛門内外,尿道口,腟

尖圭コンジローマの原因

尖圭コンジローマの原因となるHPVというウイルスに感染することで症状を発します。

感染のほとんどがセックスやオーラルセックスによるもので、その行為のときに粘膜や皮膚の小さな傷から侵入して人の細胞に感染します。

ウイルスに感染したらすぐに発症してイボができるわけでなく、感染から病気を発見することができるようになるまでに約3週間から8か月(平均で約3ヶ月)が必要となる。そのため、いつどのように感染したかを本人でも特定できないことが多い。

尖圭コンジローマの特徴

尖圭コンジローマは、国で行われる一年ごとの性感染症(STD)報告数の中で第1位の性器クラミジア感染症、性器ヘルペスウイルス感染症、淋菌感染症に続いて報告数が多く、性行為かそれに似た行為の経験があれば誰でも感染し発症する可能性がある病気です。

尖圭コンジローマ感染者の年齢層

感染者の年齢層は、10代後半~30代が中心で比較的に若年層が多い。

男性では20代後半が一番多いく、女性では20~24歳が一番多い。つまり女性の方が男性よりも年齢層が低い傾向があり、これはセックスの経験年齢が女性の方が早いということが原因と考えれます。

尖圭コンジローマの治療

治療法によってイボがなくなるまでの時間に違いがあるが、おおよそ3ヶ月程度の治療期間を要すると考えてよい。

  • クリームなどの塗り薬による薬物療法
  • 液体窒素による凍結療法
  • レーザー蒸散
  • 電気で焼く(電気焼灼)
  • メスやハサミをを使った切除