素股にも色々なスタイルがあり、人によって思い浮かべる形に違いがありますが、意味としては「疑似挿入行為」を指す言葉です。
疑似挿入行為と言ってもピンとこないかもしれませんね。
具体的には、性器の挿入はせずに、男性器(ペニス)を股や股の周辺に擦りつけたり圧迫したりすることで性的刺激を得る、または与える性行為ということです。
この素股について多い質問は、以下のもの。
・「素股をするとどんな性病に感染する?」
はっきり言ってしまえば、素股で性病に感染する可能性はあります。
そして、素股で感染する可能性が高い性病はクラミジアと淋菌(淋病)です。
これは性病の中で、クラミジアや淋菌の感染率が高いという点にも起因しています。
その他では、梅毒・B型肝炎・尖圭コンジローマ・性器ヘルペス・ケジラミといった性病への感染が考えらます。
HIV/エイズへの感染はゼロとは言えませんが、セックスほどの接触がないため、ほぼないと考えて良いでしょう。
しかし、同じ素股と呼ばれるプレイであっても、やり方によって性病に感染する確率はまったく異なってきます。
それでは、素股と性病感染について詳しく見ていきましょう。
性病感染確率が高い素股プレイには粘膜接触がある
素股にはさまざまな手法があり、素股のやり方によって性病感染の確率が変わってきます。
では、どのような素股が性病への感染確率が高いのでしょうか?
例として、主な素股プレイを挙げてみます。
主な素股プレイ
- 正常位で、女性器と男性器を直接こすりつける素股
- 騎乗位で、女性器と男性器を直接こすりつける素股
- 太ももに男性器を挟み、男性が腰を振る素股
- 正常位で、女性器への挿入の変わりに手で男性器を挟み、男性が腰を振る素股
- 下着の上から、股間をこすりつけ合うような素股
この中で、性病に感染する可能性が高い素股プレイは、①の正常位で性器同士を直接こすりつける素股と②の騎乗位で性器同士を直接こすりつける素股です。
その理由は、性器と性器が直接触れる行為、つまり粘膜同士の接触があったということです。
性病感染のポイントは粘膜同士の接触
性病に感染する原因は、素股に限らず、どのようなプレイでも粘膜接触があったかどうかが大きなポイントとなります。
だからフェラチオ(のどの粘膜と性器)はもちろん、ディープキス(のどの粘膜同士)でも性病に感染する。ということなんですね。
その点において、③④⑤は粘膜接触が発生しておらず、性病に感染する確率はほぼないと言えます。
ほぼという理由は、性病感染の仕組みとして「女性器に精子が触れてしまった」「相手の傷口と性器が長い時間触れていた」などの場合も感染の可能性があるからです。
ただし、素股をした時にコンドームやデンタルダムを使い性病予防をしたのであれば、このような不測の事態も考えづらいため、性病の心配をする必要はないでしょう。
しかし、性病予防をしなかった場合は当然ながら感染確率が上がってしまいますので、注意が必要になります。
素股と性病感染に関する要点3つ
- どんな素股プレイをしたかで感染確率は違う
- 性病感染するポイントは粘膜同士の接触
- 性病予防をしていなければ感染確率は上がる
このように同じ素股であっても、プレイ内容によって性病に感染する確率は同じではないことが分かったと思います。
また、感染しやすいという点では、体調が弱っていると体の免疫力が低下して性病に感染りやすいという特徴があります。
素股をしたときに、自分の体調がどうであったか。という点にも留意して感染について考えてみましょう。
ここからは、素股についての男性と女性で異なる事情を、2つに分けて簡単に解説します。
男性の素股による性病感染
項目 | 概要 |
---|---|
行為 | 互いの性器を擦り付けたり圧迫することによって性的刺激を得る |
感染経路 | 自分(男性):尿道やペニスの粘膜 |
相手(女性):膣分泌液やヴァギナ | |
性病 | クラミジア、淋菌、梅毒、B型肝炎、尖圭コンジローマ、ヘルペス、ケジラミ、HIV/エイズ |
男性が素股で性病になる一番の原因は、風俗で素股プレイをすることと言われています。
素股プレイが含まれる風俗
- ファッションヘルス
- デリバリーヘルス(デリヘル)
- ホテルヘルス(ホテヘル)
- ピンクサロン(ピンサロ)
- イメージクラブ(イメクラ)
これらの風俗で働くひとは、不特定多数の相手とコンドームを付けずに性病予防なしの状態で素股をします。
いわゆる生で素股をするので、性器同士の粘膜接触が発生しています。
仕事ですから、風俗嬢は毎日のように不特定多数の人間と粘膜接触を繰り返している。ということになります。
ですので、風俗で性病に感染するのはある意味、当然と言えば当然の結果なんですね。
風俗と性病については、以下の記事に詳しく書いてありますので参考にしてください。
男性が素股で感染する性病を放置するリスク
性病に感染したにも関わらず放置していると、精子に異常をきたしたり、男性器が使い物にならなくなってしまうこともあります。
さらに、性病を他の相手にも感染させてしまうと、感染させた相手に迷惑を掛けるだけでなく、今後の関係性も険悪なものになってしまいます。
つまり性病は自分の体だけでなく、感染させた相手の体や人間関係すら壊すことになります。
女性の素股による性病感染
項目 | 概要 |
---|---|
行為 | 互いの性器を擦り付けたり圧迫することによって性的刺激を生む |
感染経路 | 自分(女性):ヴァギナや傷口 |
相手:ペニスの粘膜、ヴァギナ、尿道、傷口 | |
性病 | クラミジア、淋菌、梅毒、B型肝炎、尖圭コンジローマ、ヘルペス、ケジラミ、HIV/エイズ |
女性が素股をするスチュエーションは、「男性に頼まれてどうしても」ということや、風俗勤務である場合に多いでしょう。
どちらにしても、女性側からは好んで素股をしていない。という事情が見受けられます。
信頼できる相手やパートナーであれば、やむを得なく素股をするのも仕方ないことかもしれません。
しかし、あなたが望んでいるワケでもない行為(素股)を、自分の性欲を満たすためにする男性は果たして信頼に値する相手でしょうか?
性行為というものは、お互いのためにするものです。一方通行ではいけません。
この原則を守れないひとは、不特定多数のひとや風俗店などで性欲を満たしているひとなのかもしれません。
そのような男性は性病を患っている可能性が非常に高いので、感染の注意が必要です。
女性が素股で感染する性病を放置するリスク
女性が性病への感染を放置していると、子供ができない体になったり、跡が残ってしまうことがあります。
さらに、性病を他のひとに感染させてしまうと感染させた相手の体や、あなたとの人間関係に悪影響を及ぼします。
あなたが性病を放っておくことで、あなた自身の体や人生だけでなく、相手の健康な体と人生を奪うことにもつながります。
素股と性病の関係についてのまとめ
- どんな素股プレイをしたかで感染確率は違う
- 性病感染するポイントは粘膜同士の接触
- 性病予防をしていなければ感染確率は上がる
性病に感染する確率が高い素股は、性器と性器が直接接触する粘膜接触があった場合。
性病への感染がほぼないと考えて良い素股は、下着の上からや手・太ももでするといった、直に性器同士が接触していない素股です。
もちろん性行為であればどんなものでも、性病に感染する可能性は0ではありません。
もし、性病に感染していたのにも関わらず放置してたとなると、子供ができない体なってしまったり、他人に感染させてしまう危険性があります。
なんとなく心当たりがあったり不安であれば、性病検査をすることでスッキリして心が晴れます。
体のリスクだけでなく、精神衛生面の観点からも早期の性病検査をおすすめします。
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